先週ポーランドのクラクフで開催されていた業界イベント「Digital Dragons 2024」に,同国のインディースタジオであるAngry Bulls Studioが手がけるサバイバルシムとRPGのハイブリッド型ゲーム「Survive the Fall」が,インディーショーケースに展示されていた。

デモを紹介してくれたAngry Bull Studioの共同設立者であるŁukasz Balbierz氏と,リードゲームデザイナーのTomasz Depczyński氏

 Survive the Fallは,2023年に隕石が落下し,長期間にわたり気候変動や森林火災が続いたことで文明が崩壊した地球が舞台となる。プレイヤーは,生き残った一団を率いてサバイバルを続けていくというストーリーが展開する。

 プレイ画面は見下ろし型視点となり,複数のキャラクターを操作しながら,木材や食料の採取を行ったり,住居などを建設して拠点を築いたり,盗賊化した暴漢たちと戦うミッションに送り出したりしていく。


 本作は,「State of Decay」「Mutant Year Zero: Road to Eden」のような作品にインスパイアされたとのことで,ベースビルディングとアドベンチャー要素を融合したゲームシステムになっている。

 デモ機では,チュートリアルの一部が紹介されていた。ゲームの開始時点ですでに数人の仲間とともに拠点を持っており,ダン,ザック,そしてスペンサーの3人が探索を終えて拠点への帰路に就くところがチュートリアルになっているようだった。

 ダンとザックは「古い拳銃(Old Pistol)」を持っており,スペンサーは「空気銃(Air Gun)」を携帯している。プレイ中に「スペンサーは探索に優れているから……」というような会話文があったが,キャラクター情報を見る限りでは,キャラクターごとにスキルセットのようなものはなく,携帯する武器やツールで何ができるかが決まっていくようだ。


 それぞれのキャラクターは,銃器に加えてメレー武器を所持しており,右クリックと左クリックを使い分けて使用できる。武器はどれも「Tier 1」となっていたので,ゲームが進んでいくうちに高いTierの武器を収集したり,クラフトできたりするのだろう。

 こうして移動や採集,武器の使用などを覚えて拠点へ向かっていると,途中で暴漢たちに襲われ,スペンサーは自分が囮になると前に出てしまう。囚われたスペンサーを連行するため暴漢の人数が減った分,残りの敵を倒すのは容易だった。


 ザックとダンで拠点に戻ってみると,ほとんどの家屋が破壊されたあとで,生き残っていたのはジェン,ラスト,バッバの3人だけだった。この5人で拠点を再建しながら,連れ去られたスペンサーの居場所を見つけ出していくというのが序盤のストーリーになっているようだ。

 ベースビルディングも少しプレイできたが,与えられた任務がある場所はハイライトされていて分かりやすい。ハイライトされている場所へ人材を派遣すると,建物の改修やアイテムの生産,傷の治療などを行えた。


 Survive the Fallは,2021年に発表されて以降はほとんど情報が公開されてこなかったが,今年2月にデモが公開されて以降は,露出も増えてきている印象だ。リリース日などは現在も明らかにされていないが,インタフェースと字幕は日本語にも対応する予定であるという。Steamストアページで公開されているデモは英語のみとなっているが,気になる人は遊んでみるといいだろう。


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