小児医療の新たな可能性をひらく「下町ロケット」のモデルとなった製品が、世界で初めて実用化されます。

「帝人」などが開発した子ども用医療機器「シンフォリウム」。成長に合わせ伸びることが出来る医療用の修復パッチで、生まれつき心臓に病気がある「先天性心疾患」の子どもの負担を減らすためにつくられました。

開発の背景には、子ども用医療機器の開発の遅れがありました。

大阪医科薬科大学 根本慎太郎 教授
「たった1枚の布だが、この1枚の布を作るのにものすごい技術と時間(がかかる)。まだまだ、やらなければいけないことはたくさん。ようやく始まりの終わりが来た」

およそ10年かけて開発された今回のパッチを使用した場合、再手術のリスクなどが減ることが期待されています。

このパッチを作る計画は、作家・池井戸潤さんの小説「下町ロケット ガウディ計画」のモデルにもなりました。

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