肥後銀行がスマホ決済サービスの開発に着手する

九州フィナンシャルグループ(FG)傘下の肥後銀行は24日、独自のスマートフォン決済アプリ「くまモン!Pay」を開発すると発表した。2025年春のサービス開始を予定する。熊本県内を中心とする小売・飲食店だけでなく、電子商取引(EC)や公共交通機関での利用にも対応する。地方銀行の主導で地域のキャッシュレス化を促す。

アプリは店頭にあるQRコードを読み取る決済方式に加えて、アプリ内で発行した国際ブランドのプリペイドカードに希望金額をチャージし、タッチ決済などで支払う方式にも対応する。熊本県内外でQRコードがない店や公共交通機関でも、タッチ決済などに対応していればアプリ経由で支払える。

熊本県内の交通事業者と今後、電車やバスの定期券として活用できないか協議する。アプリ経由で支払うと独自のポイントを付与する機能や、プレミアム付き地域商品券としての活用も検討する。

九州FG傘下の鹿児島銀行が手掛けるスマホ決済「Payどん」とは別のシステムという。肥後銀は同日、熊本県内の交通系ICサービス「くまモンのICカード」事業を傘下の肥銀カードから肥後銀へ7月1日に移すと発表した。スマホ決済アプリの開発に伴い、キャッシュレス関連事業の担当を一元化する。

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