ドイツ銀行は23日、円建ての社債を2015年以来、9年ぶりに発行すると発表した。発行総額は643億円で、3年物と4年物、6年物、11年物の4種類を用意した。19年から進めてきた構造改革を背景に格付けが改善し、日本の投資家から一定の需要が集まると判断した。
ドイツ銀行は大規模な人員削減や株式売買業務からの撤退といったリストラを進めた結果、20年12月期に6期ぶりの最終黒字に転換。23年12月期まで4年連続で黒字を維持する。
大手格付け会社は段階的に格付けを引き上げており、直近では米S&Pグローバル・レーティングが23年12月に長期発行体格付けを「シングルAマイナス」から「シングルA」に引き上げた。
3月のシンガポールドル建て社債、4月の中国での人民元建て社債に続くアジア地域での発行となる。ドイツ銀行は事業を展開する地域に根ざした資金調達を重視しており、今後も定期的に発行を続ける姿勢だ。
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