山陰合同銀行は二酸化炭素(CO2)排出を相殺したと認定する「カーボンオフセット」が付いた法人向け融資の取り扱いを始めた。融資額に応じて「非化石証書」を提供し、融資先は使用電力の一部を再生可能エネルギー由来として扱うことができる。

「ごうぎんカーボンオフセットサポートローン」の名称で、融資総額の金利0.1%相当額にあたる非化石証書を提供する。子会社で電力事業を担うごうぎんエナジーが証書の取得を仲介する。こうした仕組みは全国の金融機関で初めてという。

たとえば借入金額が1億円、5年間で元金を毎月均等額で返済する場合の付与額は25万円相当となる。約100トンのCO2削減につながる。

山陰合銀での新規借り入れが対象で、既存融資からの借り換えはできない。使途は自由で環境関連に限定しない。金利は「通常の融資と同じ」(ソリューション営業部)としているが、繰り上げ返済する場合は所定の手数料が発生する。

カーボンオフセットの調達はごうぎんエナジーが担い、脱炭素支援のバイウィル(東京・中央)と連携する。山陰合銀は「地域での脱炭素、カーボンニュートラルに向けた取り組みを広げる後押しをしたい」としている。

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