リニア中央新幹線のトンネル掘削工事が進む、岐阜県瑞浪市で家庭用の井戸などの水位が下がった問題で、JR東海は20日急遽工事を中断しました。

リニア中央新幹線のトンネル掘削工事が行われている瑞浪市大湫町では、周辺の井戸やため池など計14か所で水位が下がっているのが見つかっていて、JR東海は20日から代わりとなる水源として新たな井戸を設置する工事に取り掛かっています。

今回の工事を巡っては、JR東海の丹羽俊介社長は5月16日の会見で盆地の手前までトンネルを掘り進めた上で工事を一時中断し、地質の状況を詳しく調べるボーリング調査を行うと明らかにしていましたが、JR東海は、県と市からの要請を受け、直ちにトンネル掘削工事を中断し、来月にもボーリング調査を行うと発表しました。

また、今回の工事を巡っては2月中旬にトンネルで湧水が確認されていて、いまも出続けていますが、JR東海は20日午後1時から湧水を減少させるための薬液を注入する工事を始めたということです。

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