一般のドライバーが自家用車を使って有料で客を送迎する「ライドシェア」について17日、大阪府と市がタクシー事業者らとの意見交換会を開きました。

ライドシェアをめぐっては国土交通省が4月、配車者アプリのデータに基づき、大阪で運行できる曜日や時間帯を公表しました。

大阪での運行は大阪市や豊中市などの「大阪市域」で、金曜と土曜の午後4時から7時台に240台、土曜の午前0時から3時台に420台となっていて、大阪では早ければ5月中にも始まる見通しです。

これについて17日の意見交換会ではタクシー事業者から「曜日や時間帯を限定されれば、黒字化には高いハードルがある。事業者側が営業する曜日や時間帯を決定できるようにすべきだ」との声があがりました。

一方で、大阪府と市は、大阪・関西万博の開催中には、現行の国のライドシェアを導入してもタクシーが1日最大2200台程度不足するとして、府内全域で24時間運行する「大阪独自のライドシェア」を認めるよう国に要望していて、大阪府の吉村知事は、「ことしの夏までに可否を判断してほしい」と話しています。

これについて、国のライドシェアに参画する意向のタクシー事業者からは、「まだ制度の運用も始まっていない段階で、見直しの議論をするのは拙速だ」「電車やバスといった大量に人を輸送できる公共交通機関の充実も考えるべきでは」といった慎重な声も聞かれました。

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