記者会見する日銀の神山一成・大阪新支店長(17日、大阪市北区)

日銀大阪支店の神山一成支店長は17日の就任記者会見で、2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)について「短期的な経済効果に限らない。長期的な価値を持つ重要なイベントだ」と語った。就任は11日付。

関西地域については「大企業から中小企業に至るまで多種多様な産業基盤を持っており、日銀内でも高い関心をもってみられている」と指摘。「経済指標に表れない経済の動きをしっかりと把握して政策判断に役立てていきたい」と話した。7月3日に控える新紙幣の発行に向けた準備を進める考えも示した。

会見に同席した前支店長の中島健至理事は自らの就任期間について「23年5月に新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが変わって以降、大阪を中心に町が活気を取り戻し、その動きが現在も続いている」と振り返った。大阪・関西万博に関しては「新しい技術やアイデアが世界の社会課題の解決につながることを期待したい」と話した。

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