宮崎市のシーガイアに新たな動きです。セガサミーホールディングスが、フェニックスリゾートの全株式をアメリカの投資会社へ譲渡すると発表しました。

(児玉泰一郎アナウンサー)
「宮崎を代表する大型リゾート施設、フェニックスシーガイアリゾート。開業から30年あまり。経営破綻、リストラ、親会社の変遷などを経て黒字化も達成。ようやく軌道に乗り始めた今、新たな歴史が始まろうとしています。」

フェニックスリゾートの株式譲渡は、10日に開かれたセガサミーホールディングスの決算説明会で発表されました。

シーガイアを運営するフェニックスリゾートの株式は、2012年以降セガサミーが保有し、2期連続で営業利益の黒字化を達成するなど収益の回復に取り組んできました。

フェニックスリゾートのさらなる成長のため、セガサミーは、全ての株式をアメリカの投資会社フォートレス・インベストメント・グループに5月31日に譲渡する予定です。

フォートレスは、ホテル・リゾート事業に豊富な経験があり、2011年以降国内176棟のホテルを取得し、近年はかんぽの宿や熱海の老舗ホテルなど地域に根差したホテル事業の経営にも参画しています。

セガサミーによりますと、今回の譲渡はフォートレス側から提案があったもので、フォートレスは従業員の雇用を守る意向を示しているということです。

今回の株式譲渡について河野知事は・・・

(河野俊嗣知事)
「本県の観光コンベンション、スポーツランドの取り組み含め極めて重要な役割を果たしている施設ですので、株式が譲渡された後もこれまでのような施設運営雇用の継続を是非お願いしたい。地域の発展、事業の発展につながるwinwinの関係を構築できれば」

また、宮崎銀行の杉田浩二頭取は…

(宮崎銀行 杉田浩二頭取)
「シーガイアリゾートにどれくらいの投資を今後してくださるのか、それによって魅力的な設備になっていって価値が上がれば、地元経済には相当なプラスになるのではと考えていて、その動向が非常に気になっている。」

セガサミーホールディングスでは、株式譲渡後もフォートレス・インベストメント・グループが新たに発行する種類株を取得して2割の議決権を持ち、フェニックスリゾートの企業価値向上を支援するということです。

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