鈴木俊一財務相=11日午前、東京・霞が関(今仲信博撮影)

鈴木俊一財務相は12日、外国為替相場での最近の急激な円安ドル高に関連し「行き過ぎた動きに対してはあらゆる手段を排除することなしに適切に対応を取っていきたい」と述べ、さらなる円安の阻止のため為替介入も辞さない考えを示唆した。

閣議後記者会見で述べた。鈴木財務相は為替水準に関し「ファンダメンタルズ(基礎的条件)を反映して安定的に推移することが重要であって、過度な変動は望ましくない」と強調した。

円安については、輸入価格の上昇を通じ国内の物価高が生じた場合は「企業や消費者の負担増になる」と指摘。マイナス面の緩和に努める考えを示した。

また鈴木財務相は、米ワシントンで来週開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に参加する方向で最終調整をしていることを明らかにした。国際開発に関する金融機関の改革などを協議する見通しだと説明。為替変動リスクも「(議題となる)可能性はある」とした。

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