記者会見する西日本FHの村上英之社長(8日、福岡市中央区)

西日本フィナンシャルホールディングス(FH)は8日、2025年3月期の連結純利益が前期比15%増の270億円になる見通しだと発表した。日銀の政策変更で金利上昇が期待されるなか、貸出金利息が増加すると見込む。年間配当は前期比5円増の60円に引き上げる。

西日本FHの村上英之社長は25年3月期の資金利益について「貸出金利息が50億円ほど増えるうえ、外貨調達費用は70億円ほど下がる見立てだ」と話した。加えて「純利益が予想通りなら(総還元性向の目安とする)40%に対して不足が出る。その分は改めて配当か自社株買いのどちらが有効か判断する」と追加の株主還元に含みを持たせた。

同日発表した24年3月期の連結決算は純利益が前の期比10%減の235億円だった。九州リースサービスと、システム開発のシティアスコム(福岡市)を23年3月期にグループ化した際の負ののれん発生益がなくなった反動が響いた。本業のもうけを示すコア業務純益(除く投資信託解約損益)は傘下地銀2行の単純合算で14%減の299億円だった。

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