ゴールデンウィーク前半の4月29日は、福島県会津若松市にある鶴ヶ城も午前中から多くの観光客でにぎわっていた。
茨城県からの観光客は「お城が立派で魅力的だったので、一度は来てみたいなと思い来てみました」と話す。子どもも「鶴ヶ城がかっこよかった。お気に入りになりました」と満足そうな様子。

ゴールデンウィークは好調な客入りが続き、28日は平日の約4倍の5000人が訪れた。会津若松観光ビューローの齋藤敏浩さんは「コロナ前に戻ってきている感じが見て取れる。外国のお客様に来ていただいてます。特にツアーのお客様もちょっと目立っている」と話す。

外国からの旅行客にとって、追い風になっているのが記録的な円安だ。
鶴ヶ城を訪れた台湾からの観光客に話を聞くと「4~5年前と比べたら、とても買い物しやすく、物が安くなっていると感じている」という。

また、会津若松市内の土産物店を訪れた台湾からのツアー客は、以前に来日した時には手頃な価格帯が多い量販店でお土産を買っていたが、今回は少し値が張る“会津産”を選ぶという。円安で商品は安く感じるか聞いてみると「もちろん」と答えた。
また別の台湾からの観光客は「以前日本に来たときは、化粧品を1つ買うのもすごく高かった。今はいくつか買っても安いので驚いています」と話し、外国人にとっては、これまで以上にショッピングを楽しむ旅行になりそうだ。

4月29日は一時、1ドル160円台と歴史的な円安が続いている。
外国人観光客の受け入れに明るい兆しである一方、ホテルの値段が高すぎて旅行を躊躇している人もいるのではないだろうか。
また、海外旅行に関しては2024年3月の日本人の出国者数は、コロナ禍前の2019年3月の約6割に留まっている。

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