阪急阪神ホールディングスは、20日付で角和夫会長(75)がグループCEOを退任し、嶋田泰夫社長(60)が新たなグループCEOに昇任したと発表しました。

▼HDの礎築くも歌劇団員死亡の対応に問題

 角会長は1973年に阪急電鉄に入社し、2003年に社長に就任。2006年には阪神電鉄との経営統合を実現し、阪急阪神ホールディングスの礎を築いてきました。

 角会長は宝塚音楽学校と宝塚歌劇団の理事も務めていましたが、2023年10月に発生した歌劇団の劇団員の死亡をめぐり、当初確認できなかったとしていたパワハラを一転して認めるなど、対応が問題視されました。角会長は一連の問題の管理責任を取って2023年12月には音楽学校の、今年2月には歌劇団の理事を退任していました。

▼後任グループCEOは嶋田社長

 12月の取締役会で、角会長から健康上の理由により辞任の申し出があり、受理されたということです。今後は嶋田社長が経営の最高責任者となり、グループ全体の指揮をとることになります。

 角会長はホールディングスの取締役も退任し、グループ内の取締役ではなくなりますが、阪急電鉄では会長を続けるということです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。