福島県相馬市にある「そうま温泉天宝の湯」では、30℃ほどの水温で引き上げられた温泉を、灯油を使って41℃まで温めて提供している。一日に温めるお湯の量は、約3600リットルにものぼる。約1800リットルが入る灯油タンクは4日ほどで使い切るという。
10年前のオープン当初は、1リットルあたり約50円だった灯油は、原油価格の高騰などで現在90円程度に値上がり。燃料代は、施設運営費の約3割を占めているため、補助金の縮小で更なる高騰が見込まれる現状に、代表取締役の鉾建茂幸さんは「今まで補助金のおかげでなんとかやりくり出来ていた部分が、さらに厳しい状況になってしまう」と頭を悩ませていた。
地元の人たちに憩いの場を提供しようと始めた温泉施設。鉾建さんは「補助金の減額がある程度固定した状況で運営費と照らし合わせて、最終的には入場料の見直しという形になっていく」と、客足が遠のく懸念もあるがこのままでは入場料の値上げも検討せざるを得ないと話した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。