自動車国内2位のホンダと3位の日産自動車の2社が経営統合に向けて協議に入ることがわかりました。実現すれば、世界3位の自動車グループが誕生することになります。
午前6時すぎ。ランニング姿で現れたのはホンダの三部敏宏社長。
ホンダ 三部敏宏 社長
「寒いから走ってくるね。何かニュースでもあるんでしょうか」
けさ明らかになったホンダと日産の経営統合に向けた協議。
ホンダ 三部敏宏 社長
「日産だけではなくて、三菱は協業含めて色々な話をしていて、あらゆる可能性について話をしているので。(Q.可能性の中には経営統合も含まれるか)上から下まで言えば可能性としてあると思う」
ホンダと日産自動車の経営統合は持ち株会社に2社がぶら下がる方式を想定。三菱自動車も将来的に加わることを視野に入れて交渉をすすめるということで、来週23日月曜にも正式に発表する見通しです。
3社をあわせると販売台数が800万台を超える世界第3位の自動車グループが誕生することになります。
日産の従業員
「ちょっとどうなるのか。ホンダさんの傘下とかになってしまうのは寂しいかな」
急転直下、動いた背景には外資の動きがありました。
関係者によりますと、日本の電機メーカー「シャープ」も買収した台湾のホンハイ精密工業が、電気自動車の分野への進出を加速させるため、日産の買収に動いていたのです。
アメリカのテスラや中国の自動車メーカーとの競争が激化する中、日産との協業によって競争力を高めたいホンダ。ホンハイが日産の買収に動いたことが経営統合を後押しした格好です。
ただ、両社の関係者から「企業文化が違う」などの声も聞こえ、協議がスムーズに進展するかは不透明です。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。