インバウンド客が好調な長野県白馬村など県内のスキーリゾートでは今後、海外富裕層向けの高級ホテルの進出が続く見込みです。一方、これからインバウンドの受け入れに力を入れていこうという地域もあります。蓼科高原周辺の6つのスキー場は、今シーズンから共同のスキー教室を運営し受け入れを本格化させます。
長野県長和町の「ブランシュたかやまスキーリゾート」。県内でも珍しいスキーヤー限定のスキー場です。
東京から:
「今年初乗りです。(雪質)いいですね、ばっちりです」
1985年にオープンし、ピーク時は18万7000人が来場。しかし、スキー離れなどもあり、昨シーズンは5万5000人に。
誘客が大きな課題です。
そこで―
ブランシュたかやまスキーリゾート・小林和夫社長:
「エリアでやっていかないといけない時代になってるし、それを避けては通れない時代と考えている。相当大きな期待をかけている」
進めているのが同じ悩みを抱える近隣のスキー場との連携です。茅野市と立科町、長和町の蓼科高原周辺にある6つのスキー場は、3年前、新会社を立ち上げました。
事業の中心は、インバウンドの受け入れです。
8 Peaks Resort 矢島義拡社長:
「周辺エリアの各スキー場がまず連携をとって海外からのお客様の誘客事業や受け入れ環境の整備を幅広くプラットフォームとしてつくっていかなきゃいけない課題感の中で立ち上げた」
これまでモニターツアーなどを実施してきて、今シーズンからは、6つのスキー場共同のインバウンド向けスキー教室を開きます。
北海道のニセコ地域や新潟の妙高高原では、スキー教室がインバウンド誘客の一つの柱になっています。
2つの地域でスキー教室の運営経験があるラングトリー夫婦が、「しらかば2in1スキー場」に拠点を作り、12月21日から営業を始める予定で、すでにオーストラリア人を中心に数百人の予約が入っています。
スキー教室を運営 ラングトリー・トムさん:
「雪のクオリティがすごく高い。この地域にはたくさんのスキー場があって、海外から来るお客さんにとってはいろんなスキー場を滑りに行き周遊できるのが楽しみの一つになる」
8 Peaks Resort 矢島義拡社長:
「もともとある地域資産もしっかり活用していきながら地域住民の皆さん、地域事業者の皆さんにも海外からお越しいただくお客様がしっかり(地域に)馴染みながらじっくりとエリアとして成長していくことが大事だと思うので、大事なステップの年と捉えたい」
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