米労働省が11日発表した3月の卸売物価指数はモノとサービスを合わせた総合指数が前年同月より2・1%上昇し、伸び率は昨年4月以来、11カ月ぶりの大きさとなった。上昇率の拡大は2カ月連続で、サービスの価格が2・8%上昇したのが全体を押し上げた。総合指数の伸び率は市場予想の2・2%より小さかった。

今月10日に発表された今年3月の消費者物価指数も前年同月比上昇率が3・5%と、2カ月連続で拡大。根強いインフレを受け、金融市場では米連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利の引き下げ開始が従来有力視されていた6月より遅れるとの見方が出ている。

卸売物価のモノの価格は0・8%上昇。食品が1・0%上がった一方、エネルギーは1・0%低下した。変動が激しい食品とエネルギーを全体から除いたコア指数は2・4%上がった。(共同)

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