俳優の大東駿介さんが、関西の街を歩きながら魅力を学ぶ「発見!てくてく学」。
大阪・梅田のランドマーク「梅田スカイビル」。1993年開業で、40階建ての高層ビル2棟を最上部の空中庭園で連結させた独特の外観は、海外の旅行ガイドブックで「未来の凱旋門」と称され、外国人観光客にも大人気のスポットになっています
また、12月25日まで「クリスマスマーケット」を開催。高さ25メートルの巨大なツリーの周りに飲食店が並び、お腹も心も満たされること間違いなし。大阪・梅田の「冬の風物詩」です。
■世界初の建築技術で作られた「空中庭園」
梅田スカイビルは世界初の建築技術が採用されました。地上で組み立てた「空中庭園」をワイヤーで吊り上げる「ワイヤーリフトアップ工法」で建てられたのです。
まず、2つのビルを外側に反らせて建て、空中庭園をリフトアップすることでビルが平行に修正される仕組み。1分間で35センチ、7時間かけて吊り上げました。およそ1000トンの空中庭園を地上173メートルの高所で固定する作業は画期的な試みでした。
イギリスの有名出版社が選ぶ「世界の建築TOP20」に日本で唯一、選出され、なんと「サグラダ・ファミリア」や「パルテノン神殿」など名だたる世界遺産にも並んだのです。
■スカイビルは「恋人の聖地」そして「推し活の聖地」
大東さん、いよいよ「空中庭園」へ。大阪の街を360度見渡せる絶景が広がっています。
空中庭園は30周年を迎えた2023年に全面リニューアル。夜になると、遊歩道に埋め込まれた石が光り輝き、まるで星空の中を歩いているような感覚を味わえます。
そんな梅田スカイビルは「恋人の聖地」と呼ばれていますが、最近はまた「推し活の聖地」としても注目されているそうです。
展望台の一角に、ハート型の南京錠が多数取り付けられている場所があります。日付と名前の刻印ができる「ハートロック」は、永遠の愛が叶うと言われ、もともとカップル向けのアイテムでしたが、カラーバリエーションが11色に増え、推し活を楽しむ人にも注目されているのです。(※ハートロックの購入を希望される方は、梅田スカイビルのホームページでお確かめください)
■地下には昭和の街並みレストランと「現代アートギャラリー」
地下にある「滝見小路(たきみこうじ)」は、昭和初期の街並みを再現したレストラン街。行列のできるお好み焼きの名店「きじ」をはじめ、18の店舗がそろっています。
それから梅田スカイビル運営事業部の高瀬奈々さんが、地下にある「現代アートギャラリー」を特別に案内してくれました。普段は職員しか入ることができない場所に、「20世紀を代表するアートの流れが分かる作品が約30点」展示されているのだそうです。
美術展好きの大東さんは大興奮。「ちょっと待って。フランシス・ベーコン。俺大好きです。鳥肌立ったわ」
そんな貴重なアートギャラリーをじっくりと見学できるツアーがあります。ガイドの解説を聞きながらアート鑑賞ができるだけでなく、39階の中華料理店で本格広東料理のランチコース、さらに空中庭園のチケット付きで、所要時間約2時間30分、料金は9900円からとなっています。
■さらに地下2階「マシンズー」=「機械の動物園」
地下にもうひとつ驚きの「動物園」があると高瀬さんから情報が。地下2階へ行くと「マシンズー」と呼ばれている機械室がありました。梅田スカイビルを含む周辺エリアに、電気や熱エネルギーを24時間休まず供給する、いわば心臓部。ここで働く人たちの、疲労を和らげるため、施設の中は動物園に見立てたカラフルなペイントが施されています。
そして機械の特徴を動物に例えて、それぞれにかわいいニックネームが付けられています。例えば非常用発電機は「スリーピングライオン」と名付けられ、普段は眠っていますが、阪神・淡路大震災の時に一度だけ目覚めたのだそうです。
無機質な機械室のイメージが一変し、企業の研修や学校の社会見学なども行われているそうです。
【大東駿介さん】「スカイビルは、デザインは何のためにあるのか、すごく向き合っている建物やったんや」
(関西テレビ「newsランナー 大東駿介の発見!てくてく学」 2024年12月5日 木曜日放送)
▼大東さんの“発見”の全ては、動画でじっくりお楽しみください。
https://youtu.be/dLIm3ZNG1hg
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