クリスマスまであと2週間。この時期、もっとも注目が集まるフルーツが、ケーキに欠かせない「いちご」です。
いまや登録されている品種は約300にもなるという日本産いちご。大阪府和泉市にあるフルーツ専門店「くだもの王国 アオイ農園」に玉巻映美アナウンサーが行ってみると…
(玉巻アナ)「ショーケースの目立つところ、3段すべていちごです。こちらは徳島の『ゆめのか』、博多の『あまおう』。そして愛知の『愛きらり』、見てください1粒がこんなに大きい」
大きさだけではありません。色も赤ではなくピンク色のものなど、実にさまざまないちごが並んでいました。なかには…
(アオイ農園 池内良一社長)「こちらは、徳島の佐那河内村でつくっている『さくらももいちご』」
(玉巻アナ)「1粒、いくらですか?」
(池内社長)「1000円です」
(玉巻アナ)「1粒1000円!?えー高い!贈答用ですね」
(池内社長)「ギフト用ですね」
(玉巻アナ)「今年のいちごはどうですか?」
(池内社長)「先週・先々週あたりからどんどん種類が増えてきて、いま並んでいますけど、実は夏の暑さで作付けがすごく遅れていて、(市場に)出てくるのが遅れてきています。年内だけでいうとちょっとお値段は高め。大粒が少ないというのが今年の傾向になっています」
値段は例年より2~3割高くなっていますが、味は甘くておいしいものができているといいます。店頭には10種類ものいちごが並んでいましたが、みなさんどのように買っているのでしょうか?
(アオイ農園 池内良一社長)「食べ比べると違いが分かるので、最近人気なのは2、3種類とかを1つの箱に詰め合わせたセットがよく出ます」
見た目以上に「味」も違うといういちご。どのように違うのか?玉巻アナウンサーが3種類のいちごを食べ比べてみました。まずは奈良の「コットンベリー」です。
(玉巻アナ)「シロップ漬けしたかのようなキャンディーのような甘い香りがします。おいしい。果肉が柔らかくてあまい。糖度が本当に高いです」
続いては、徳島の「さくらももいちご」。
(玉巻アナ)「味わいが全然違いますね。食べ終わった後もさわやかというか、さっぱり味わえます」
そして最後は、和歌山の「まりひめ」。
(玉巻アナ)「やわらかいです。果肉がとってもやわらかい。飲み込んだあともしばらく口の中にいちごの香りがずっと残っている感じがします」
これほど多くの種類があるのは世界的にもめずらしいという日本のいちご。そのおいしさに魅了されているのは日本人だけではありません。
(香港からの観光客)
「(日本のいちごは)すごく赤く、味がとても濃いんだ」
「香港にはこんないちごはない」
日本を訪れる外国人観光客にも人気に。さらに、日本産いちごの輸出量は右肩上りで、この10年間で約20倍。輸出額はなんと26倍にもなっています。
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