大阪市の不動産会社社長の男が、事故で重い脳障害を負った男性の自宅売却をめぐり、虚偽の契約書を作成した疑いなどで9日、書類送検されました。

捜査関者などによると、有印私文書偽造などの疑いで書類送検されたのは、大阪市浪速区にある不動産会社の社長の男(60代)です。

男はおととし、交通事故の後に高次脳機能障害と診断された柳発秀さん(当時51歳)と自宅を売却する契約を結んだ際に、虚偽の契約書を作成した疑いなどが持たれています。

柳さんは契約を結んだ翌日に病死し、契約書には柳さんによる直筆の署名がなかったことなどから、遺族はことし6月、男を警察に刑事告発していました。

男は関西テレビの取材に対し、「取引に問題はなかった」と強調しました。

【不動産会社社長の男(60代)】「もし(柳さんが)生きてられたら、自分の意思でやったと言ってくれたと思いますから」「不起訴というか、無罪を望みますね、もちろん」

柳さんの遺族は、「検察には適正な判断をお願いしたい」とコメントしています。

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