酒どころとして知られる福岡県久留米市城島町の老舗酒蔵「花の露」が自己破産申請の準備に入ったことが6日、わかりました。
帝国データバンク久留米支店によりますと「花の露」は1745年(延享2年)に創業し、酒どころの城島町の中で最も古い酒蔵でした。
資本金は2000万円で「花の露」ブランドの日本酒を主力に、焼酎やリキュール、酒粕などを製造していましたが、設備投資などがかさみ2014年ごろには多額の債務を抱え、資金繰りに窮する状態になっていました。
さらにコロナ禍で飲食店の休業が相次いで業務用の需要が大きく減り、収束後も以前の水準までは回復せず、物価高なども重なって今後の見通しが立たなくなったことから、自己破産申請の準備に至ったということです。
負債額は9月末時点で約8億円となっています。
一帯では毎年2月に地元の酒蔵が一堂に会する人気イベント「城島酒蔵びらき」が開かれ、大勢の日本酒ファンでにぎわいます。
また、5日には日本酒などの「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されることが決まったばかりでした。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。