福島第一原発の処理水の海洋への放出後岩手県産アワビを巡って発生した損害について、東京電力が岩手県漁連への賠償に合意する見通しとなりました。

県は12月5日の県議会常任委員会で県漁連に対する東京電力の対応について報告しました。

福島第一原発の処理水の海洋放出を巡っては、中国による日本の水産物の輸入全面停止などで県内の漁業者にも大きな損害が出ています。

このうち事前の入札で取引されるアワビの価格は12月の漁獲分が処理水放出前の2022年と比べて5割ほど下落しました。

県漁連では2023年8月に処理水が放出されて以降、約1年にわたり東京電力に賠償を求める交渉を続けてきましたが、2024年10月に2023年分のアワビに関する賠償について合意の方向になったということです。

金額などの詳細は現時点で決まっていませんが県漁連は今後、漁業者の損害状況などを確認しながら賠償の請求手続きを進めるということです。

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