佐賀市の銀行で5日、今どき珍しい“現金渡し”のスタイルでボーナスが支給された。実に46年ぶりのことだという。

佐賀共栄銀行で札束が…

佐賀市にある佐賀共栄銀行で5日午前8時半頃の始業前。

始業前に心なしかそわそわした表情の銀行員たち
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職場には、心なしかそわそわした表情の銀行員たちが並んでいた。

「過去最高の支給額ということを皆さんにお応えしたくてきょう、ボーナス支給日の日になった次第です。今回現金で支給させていただきます」

「お疲れ様でした」
「ありがとうございます」
「奥さまと喜びを分かち合ってください」
「ありがとうございます」

ボーナスを受け取ると、皆ほっくほくの笑顔を見せた。

佐賀共栄銀行の平均支給額は過去最高で、2024年夏のボーナスから9.2%アップの約80万円となった。

4日、ボーナスの封筒入れ作業の横にドドンと置かれていたのは、1億5000万円の札束だ。
2024年に新紙幣が発行されたこともあり、お金のありがたみを再認識してもらおうと、今回に限り現金手渡しになった。現金での支給は47年ぶりだという。

ボーナスを受け取った従業員は、「『日頃お父さん頑張ってるよ』と伝えたところで、家族で喜びを分かち合えたら」「すっごくうれしいです。いつもは商品としてしか見てないので、自分の所に入ってくるので早く使いたい」「通常は通帳の記帳一行で『賞与』というような形で入金になっているので、こういった形で、重みも感じながら受け取るというのはいい」などと喜んでいた。

普段からお金を扱っているものの、自分のものとなるとその重みも違うという。

2024年冬のボーナス1人当たりの平均支給額は4年連続UPへ

三菱UFJリサーチ&コンサルティングによると、2024年の冬のボーナスの民間企業1人当たりの平均支給額は40万5573円で、2023年に比べ2.5%アップ。4年連続で増加が見込まれている。

背景は人手不足で、人材確保のため引き上げているとみられる。

ボーナスが出た皆さんは、どれくらいもらって、何に使うつもりなのかというと…。

商社(36):
50万円以上は出た。貯金や家のローンもあるのでそういった返済にあてたり、ちょっと節約できるところは節約して。

2024年の年末年始は9連休の人が多く、旅行に行くという人もいた。

不動産業(23):
60(万円)くらい。4泊5日で東南アジアの方に行こうかと。

公務員(24):
30(万円台)後半くらい。親ときょうだいと、家族でディズニーに3泊か4泊くらい。

取材中、ボーナスを支払う側の経営者の方とも遭遇した。
2024年は物価高に悩まされた1年だったということで、「月収の2カ月分くらい。逆に分かってるので、払える範囲でできるだけ払おうと思ってます」と、物価高も考えて渡したいと話した。

寒い冬に懐を暖めてくれるボーナス。あなたはどう使いますか?
(「イット!」 12月5日放送)

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