もうすぐクリスマス。少子化にもかかわらず、おもちゃ市場は1兆円超えと、規模の拡大を続けています。キーワードは、「“大人も”ターゲット」です。

クリスマスプレゼント「結構悩みます」

季節が進み、イルミネーションが街を彩るようになりました。クリスマスが今年もやってきます。

――何欲しいの?

子ども(4歳)
「ひみつ」

子ども(3歳)
「おだんご。ピンクでまんまるのおだんご。白い、ピンクのあれ食べたい。白いの」

――誰からプレゼントほしい?
「ママ」

お母さん
「本当にだんごでいいのかな」

お母さん
「結構悩みます、値段とか。(以前)絵本を買ってあげたけど一瞬見てポイってされたので、あれ?みたいな」

今年のおもちゃのトレンドは…

今年のおもちゃトレンドは「体験型」

最新のおもちゃ98点を紹介するイベント「クリスマスおもちゃ トレンド商品展示」には、日本おもちゃ大賞に入賞した商品に加え、今年のトレンドを象徴するおもちゃも集まりました。なかにはトレンドの1つ、「体験型」のおもちゃも。

「ePICO たいけん100エディション(税込3万800円)」は、センサーが付いたペンやマットを使い、習い事やお仕事に挑戦することができます。100種類の体験を通して「子どもが好きなことを見つけられる」というのがコンセプトです。

体験型のおもちゃは、コロナ禍で外出が難しくなった際、改めて体験の大切さが注目されたことで人気を得ました。今や、おもちゃ界の新たなトレンドです。

少子化でも“おもちゃ”売り上げ過去最高

少子化は進む一方ですが日本玩具教会によると、おもちゃの売り上げは4年連続で増加。2023年度は1兆193億円で、初めて1兆円を超えました。

大きな要因となっているのが、“大人もターゲットにしたおもちゃ”

喜入友浩キャスター
「これ(ニッパー)だけで作れる?タイヤから行こうかな」

組み立てると“ある乗り物”になるそうです。

担当者
「タイヤの側面を穴に差し込みながらぐるっと巻く」

喜入キャスター
「(集中して)全然しゃべらなくなっちゃった…タイヤが仮完成しました」
「何時間かかる?」

担当者
「3時間くらい」

完成すると、HONDAのスーパーカブに。この「メタリックナノパズル HONDAスーパーカブ50(税込3080円)」は30代から40代の男性に売れているそうです。

大人の女性がメインターゲットの「フォトジェニックリカ(税込5500円〜)」。“ある部分”がこれまでのリカちゃん人形と違います。

担当者
「従来のリカちゃんと違って、関節がついたことで自然なポーズができるようになった」

インスタグラムで「リカ活」と検索すると24万件以上がヒット。日本おもちゃ大賞の“大人がターゲットのおもちゃ部門”で大賞に選ばれました。

喜入キャスター
「ベイブレードじゃないですか。なつかしい」

動画配信サービスが広まり、昔のアニメなどを見る機会が増えたことで昭和・平成おもちゃもトレンド入り。

卵を抱っこしたり揺らしたりするとカラが割れ…“ハッピーバースデートゥーユー”とおもちゃが歌ってくれます。

コマ同士をぶつけて戦うベイブレードは令和バージョンとなり、コマなどにギアが加わって、さらに高速化しました。

喜入キャスター
「かけ声は変わっていないですか?“3・2・1ゴーシュー!”」

12月3日の3週間後はクリスマスイブ。子どもたちや大人の笑顔がさらに次の世代の笑顔に繋がるかもしれません。

日本玩具協会 前田道裕会長
「お父さんお母さん方は子ども時代に楽しい経験をしている。それを自分の子どもにも感じさせたい。今度はその子たちがまた親になったとき、次の世代につないでいくことができる」

“大人もターゲット”おもちゃ 

藤森祥平キャスター:
今持っているドローンは対象年齢10歳以上のおもちゃで、撮影もできます。値段は1万7380円です。

小川彩佳キャスター:
子どものおもちゃのレベルを超えていますね。真山さんはおもちゃで遊ぶことはありますか?

真山仁さん:
割と好きです。大人になっておもちゃを探し始めて止まらなくなる。童心に帰るのではなく、無心になれる時間は大事なんです。その周りが見えなくなる時間は、今の日本には大事なのではないでしょうか。

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<プロフィール>
真山仁さん
小説家 「ハゲタカ」「ロッキード」など
最新著書に「疑う力」

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