12月7日に再稼働が計画されている島根原発2号機で、地震や津波などへの安全対策設備が2日、報道関係者に公開されました。
松江市の島根原発2号機では、福島第一原発の事故を受けて改定された新基準に基づいて、地震や津波などへの対策の強化が求められています。
こうした安全対策設備の工事が10月28日までに完了し、2日報道関係者に公開されました。
安全対策はあわせて64項目あり、このうち2日は原子炉建物内への浸水を防ぐ厚さ約25センチの水密扉や、地震の際、揺れを吸収して配管を守るダンパと呼ばれる耐震設備のほか、炉心の損傷などにより原子炉格納容器内の圧力を減らす必要がある場合、放射性物質の放出量を低減させるフィルタ付きベントと呼ばれる設備などが公開されました。
島根原子力発電所・岩崎晃所長:
「地域の皆様に信頼していただくためには、原子力発電所の安全性をしっかり維持し、高めていくことが最も大切。これからも安全第一で取り組んでいきたい」
島根原発2号機では11月3日に原子炉に核燃料を入れる「燃料装荷」の作業が完了。国の承認を得て7日に原子炉を起動、12月下旬に発電を開始し、来年1月上旬に営業運転を再開する予定です。
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