東北電力は10月に再稼働した女川原子力発電所2号機について、12月26日ごろ、営業運転を再開すると発表しました。

東北電力 樋口康二郎社長
「順調に進めば現時点では12月26日ごろに営業運転を開始できる見込みであります」

先月、東日本大震災以来13年7カ月あまりを経て再稼働した女川原発2号機は11月15日に発電と送電を再開し、現在は再び原子炉を停止し設備や機器に問題がないか確認する「中間停止」の工程に入っています。

営業運転再開に向けた作業は大詰めを迎えていて、東北電力の樋口康二郎社長は11月28日の会見で慎重に作業を進めていると述べました。その上で翌週末には再び原子炉を起動させ、原子力規制委員会による最終確認「使用前確認」を経て、12月26日ごろに営業運転を再開する方針を明らかにしました。

営業運転すれば2010年11月6日以来、約14年1カ月ぶりとなります。

東北電力 樋口康二郎社長
「引き続き安全確保を最優先に、一つ一つのプロセスにしっかりと対応するとともに、地域の皆様に当社の取り組みを丁寧にお伝えしながら、営業運転開始に向けて着実に取り組んでまいります」

一方、石巻市の住民が女川原発2号機の避難計画の不備を理由に運転の差し止めを求めた裁判で27日、仙台高裁が住民側の訴えを退けたことについて、樋口社長は「当社の主張が裁判所に理解いただけた」と述べました。

東北電力 樋口康二郎社長
「当社としてはやはり今回の争点となった避難計画。これの実効性向上に向けて、事業者としてできる限りの協力、そして貢献をしてまいりたいと思っております」

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