群馬銀行は27日、伊香保温泉(群馬県渋川市)の石段街の中腹にある休業旅館の再生を終え、12月21日に集客施設として開業すると発表した。名称は「IKAHO HOUSE 166」で、うどん店やセレクトショップ、伝統工芸品販売店などが入る予定。飲食店が少ないとされる一帯のニーズに応え、にぎわいを創出する。
築100年以上とされる「旧市川旅館」をまちづくり会社の石楽(前橋市)が改修した。同社は群馬銀の投資子会社がファンドを通じ、温泉街の旅館などと共同で設立した。
施設の管理人には渋川市の元地域おこし協力隊の女性を起用し、SNSなどでの発信に力を入れる。現地域おこし協力隊の台湾出身者にインバウンド(訪日外国人)の案内などをしてもらう予定もある。
石楽は今後も温泉街の中古物件の取得や賃借などにより地域活性化に取り組む。群馬銀の深井彰彦頭取は「(まちづくり会社の設立など)他の温泉地にも手法を横展開することは可能だ」と話し、他地域での取り組みにも意欲を示した。
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