ふくおかフィナンシャルグループ(FG)は26日、傘下の福岡銀行や熊本銀行など4行で、集めた資金の使い道を再生可能エネルギー分野向け融資に限定する法人向けの「グリーン預金」の募集を始めると発表した。金利上昇局面のなか、預金獲得に力を入れて環境関連融資の拡大を図る。

商品名は「FFGグリーン預金」。法人を対象に、12月2日から2025年1月31日まで100億円を募集する。預入期間は1年間で、最低預入金額は1000万円以上。金利の水準は「自由金利定期預金」の利率で、4行とも0.125%となっている。

預金の募集にあたっては、使途や管理方法を定めた「FFGグリーン預金フレームワーク」を作成。集めた資金を太陽光や風力、地熱発電といった再エネ事業への融資に充てることや、残高などをウェブサイトで年に1回開示することを盛り込んだ。フレームワークは格付投資情報センター(R&I)からセカンドオピニオンを取得している。

ふくおかFGは同日、企業活動を通して持続可能な開発目標(SDGs)やESG(環境・社会・企業統治)に取り組む法人に融資する「〈FFG〉ポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)」の実行額が、福岡銀と熊本銀、十八親和銀行の3行で計100億円に達したことも発表した。

福岡銀では23年7月にPIFを開始。ミスターマックス・ホールディングス(HD)や結婚式場などを運営する八芳園子会社の「八芳園エリアプロデュース警固」(福岡市)など計8件の融資実績がある。

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