26日の外国為替市場では対ドル円相場が1ドル=156円台に突入するなど円安ドル高が進んだが、同日午後5時ごろ、円相場が対ドルで急反発し、一気に2円近く円高ドル安方向に動く場面があった。市場では財務省・日本銀行による為替介入の警戒感が高まっている。急反発は日銀の植田和男総裁の定例会見が終了した直後だったただけに、憶測を呼びそうだ。

この日は日銀が金融政策決定会合で事実上のゼロ金利政策である現行の金融緩和策の維持を決定。その後の植田総裁の定例会見でも、緩和的な状況が続く見通しが示され、円安ドル高が進んだ。

午後5時頃の急反発では、156円80銭近辺から一気に円高方向に動き、154円96銭を付ける場面があった。動きはすぐに円安ドル高方向に戻り、156円台半ばでの推移となった。(高橋寛次)

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