世界保健機関(WHO)は19日、明治ホールディングス傘下の製薬会社KMバイオロジクスのエムポックス(サル痘)ワクチンの緊急使用を承認したと発表した。写真はスイス・ジュネーブで2020年6月撮影(2024年 ロイター/Denis Balibouse)
世界保健機関(WHO)は19日、明治ホールディングス傘下の製薬会社KMバイオロジクスのエムポックス(サル痘)ワクチンの緊急使用を承認したと発表した。WHOによるエムポックスワクチンの承認は2例目。
新しいタイプのウイルス「クレード1b」の感染がアフリカのコンゴから近隣諸国に広がっていることを受け、WHOは8月に2年ぶり2度目となる「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。9月にはデンマークのバイオ医薬品会社ババリアン・ノルディックのワクチンの使用を認めた。
WHOによると、日本政府はコンゴにKM製ワクチン305万回分と接種用の専用針を贈与する予定。このワクチンは日本でも過去のエムポックスの流行時に使用され、安全性と有効性が示されている。
WHOの最新データによると、アフリカで今年、感染者と感染が疑われる人が5万500人超に上っており、1100人超が死亡している。
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