記者会見で握手する十六銀行の所孝一取締役㊧とりそな銀行の三井英一常務執行役員(18日、岐阜市)

十六フィナンシャルグループ(FG)傘下の十六銀行は18日、投資方針を決めた上で運用を一任するファンドラップの取り扱いを始めたと発表した。りそな銀行が担う投資一任業務の代理店となり、十六銀行の顧客に提案する。2月に十六FGとりそなホールディングスが結んだリテール分野での業務提携に基づく協業の第1弾となる。

商品名は「十六銀行ファンドラップ」。十六銀行がサービスの案内やコンサルティング、申し込み受付業務などを担い、りそなと顧客が投資一任契約を締結。十六銀行の投資信託口座でファンドラップを運用する。運用資産から指定金額を定期的に換金して預金口座に入金するサービスや、代理人が契約金額を減額できる特約も設ける。

日本のファンドラップの契約資産規模は2024年3月末時点で19兆円弱と、8年間で3倍以上に増えている。17年に商業銀行でいち早くファンドラップに参入したりそな銀行のノウハウと、中部地方に強い地盤を持つ十六銀行の強みを生かし、新分野を伸ばす。10年後に1000億円の取り扱いを目指す。

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