熊本県内のバスと電鉄電車の運賃の支払い方法が16日から大きく変わります。

運賃の決済機器の変更に伴うもので、全国交通系ICカードの利用は15日の最終便までとなります。

利用者の声と、来年3月から導入される新たな決済方法について取材しました。

【仲野 香穂 アナウンサーリポート】
「全国交通系ICカードが使えるのは15日まで。16日からしばらくは『くまモンのIC』か現金で支払うことになります」

熊本県内のバスと電鉄電車の運賃の支払い方法をめぐっては、今ある機器の更新費用が高額なため更新はせず、来年3月上旬から新たな決済機器を導入するとしています。

新たな決済機器では、クレジットカードやプリペイドカードなどのタッチ決済が可能となる一方で、全国交通系ICカードは利用できなくなります。

また、機器の入れ替えのため、全国交通系ICカードの利用は15日の最終便まで。

16日から来年3月上旬までは、現金かくまモンのICカードで支払うことになります。

対象となるのは熊本県内の5社が運行する路線バスと電鉄電車のほか、空港リムジンバスや福岡行きの『ひのくに号』など約800台です。

バスの利用者からは一部で戸惑いの声が。

【利用者(県外)】
(きょうの最終便までしか使えないんですよ)「そうなんですか?それは不便ですね」

【利用者(県内)】
「SUGOCA(スゴカ)を使っていたから、さくらカード(くまモンのIC)に変えようかと。ややこしい」

【利用者(県内)】
「これ(くまモンIC)オンリーだから。気軽にお買い物に行けるし病院通いも。最高です」

【利用者(県外)】
「切り替わっていくならそっちに対応していかないといけない。今まではSuicaだったけど」

一方、バス5社でつくる共同経営推進室は、来年3月から導入されるクレジットカードなどのタッチ決済で利便性が高まる可能性もあるとしています。

バスと熊本市電の乗り継ぎ割引をタッチ決済利用の場合で再開する予定。

また、タッチ決済は大阪メトロや福岡市地下鉄などですでに導入済みで、今後さらに導入は進むとみられています。

【共同経営推進室 今釜 卓哉さん】
「導入の時に手間がかかる人がいると思いますが、それを乗り越えると今の(全国交通系)ICカード同様のサービスで利用できるので、ぜひ使ってほしい。皆さんが使いやすい環境を目指していきたい」

共同経営推進室は、支払方法の変更を周知するとともに、イベントを開き、タッチ決済の使い方を伝えていきたいとしています。

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