東北の酒蔵などが日本酒の出来を競う東北清酒鑑評会の結果が発表されました。
岩手県内からは八幡平市のわしの尾など9つの蔵元から14点が優等賞に選ばれました。

鑑評会は10月4日に仙台国税局で行われ、2024年は吟醸酒の部と純米酒の部に東北各県の蔵元から274点が出品され98点が優等賞に選ばれました。

県内からは15の蔵元から29点が出品され吟醸酒の部で5点、純米酒の部で9点が優等賞に選ばれています。

このうち八幡平市のわしの尾は純米酒の部で「鷲の尾結の香」が2位相当の評価員特別賞を受賞し、11月8日に工藤朋社長に表彰状が贈られました。

酒米・麹など原料が全て県産の「鷲の尾結の香」は、フルーティーな香りで甘みと酸味が調和しキレのある後味が評価につながりました。

日本酒などの「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録される見通しとなるなか、工藤社長は「伝統の中でも常に新しいものを求めていきたい」と意欲を高めていました。

わしの尾 工藤朋社長
「地域の個性を生かした酒造りに一生懸命取り組んできた。それを評価していただいたのだと思う。伝統でつないできたお酒を次の時代につないでいける酒造りをしたい」

このほか純米酒の部の評価員特別賞には釜石市の浜千鳥も選ばれています。

仙台国税局によりますと、2023年の猛暑の影響で2024年は酒米が溶けにくかったものの出品された酒はどれも品質が高かったということです。

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