北海道銀行の兼間祐二頭取(11日、札幌市)

北海道銀行が11日発表した2024年4〜9月期の単独決算は、本業のもうけを示すコア業務純益(投資信託解約損益を除く)が前年同期比12%増の83億円だった。日銀が7月、政策金利を0.25%に引き上げることを決め、資金利益に2億円程度のプラス効果があった。貸出金利回りが上昇したほか、個人向けなどで貸し出しが伸びた。

経常利益は47%増の59億円。国債等債券損益が5億5700万円の赤字(前年同期は66億円の赤字)に改善したほか、株式等売却益も増加した。前年同期に計上した特別利益の反動減で、税引き利益は15%減の45億円となった。

道銀と北陸銀行を傘下に持つほくほくフィナンシャルグループ(FG)は同日、25年3月期の年間配当予想を2円50銭積み増し、42円50銭にすると発表した。中間配当を22円50銭、期末配当は20円とした。道銀の兼間祐二頭取は「中間配当はFG発足から20年間実施してこなかった。期末配当についてもしっかり判断したい」と語った。通期の業績予想は据え置いた。

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