京葉銀行の熊谷俊行頭取が今後の業績見通しを説明した(8日、千葉市)

京葉銀行が8日発表した2024年4〜9月期決算は、連結純利益が前年同期比37.5%増の82億円だった。役務取引等利益や株式等関係益が伸びた。日銀の追加利上げを踏まえ、25年3月期の業績予想は純利益が前期比11.2%増の121億円へ上方修正。堅調な業績を背景に自社株買いと配当予想の引き上げも発表した。

本業のもうけを示すコア業務純益(単体)は微増の96億円だった。人件費などがかさんだ半面、低下が続いていた貸出金利回りがプラスに反転。9月末時点の貸出金残高も1.7%増の4兆2517億円と伸ばした。

年間配当予想は従来予想から2円増の28円で、配当性向は28%程度になる見通しだ。16億円を上限に自社株買いをすることも決めた。

8日の記者会見で、熊谷俊行頭取は「『金利ある世界』の前から、年金や給与での預金獲得を進めてきた。今まで打ってきた施策も相まって、将来的にも(業績は)良い方向に向かっていくのではないか」と説明した。

同行は25年1月におよそ四半世紀ぶりに刷新する次世代勘定系システムの稼働を控える。熊谷頭取は「無事に始めるのは当たり前。その上で運用にも十分に配慮していく」とした。稼働にあたり関連費用の見直しも進めているという。

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