住信SBIネット銀行が8日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比1%増の124億円だった。経常利益は16%増の189億円となった。銀行機能を外部企業に提供する「BaaS(バンキング・アズ・ア・サービス)」の事業が収益をけん引した。

BaaS事業の業務粗利益は56%増の61億円と、伸びが顕著だった。預金口座数は17%増えて773万となった。新規の獲得のうち約7割がBaaSの提携先を経由した口座だった。

住宅ローン実行額は2割多い9192億円となった。BaaSの提携先や、全国50店舗に拡大した代理店を通じた契約が実行額を押し上げた。

BaaS事業の提携先は大手企業を中心に19社に拡大した。提携に合意し今後サービスを開始する企業も9社ある。円山法昭社長は8日の記者会見で「水面下で数十社と提携交渉をしている。5年程度で100社まで十分拡大できるだろう」と述べた。

日銀の利上げを受け、住信SBIネット銀は住宅ローンの基準金利を24年度に入ってから段階的に0.25%引き上げた。既存の契約者の支払いには25年1月以降から影響するため、収益への本格的な反映は26年3月期からとなる見込みだ。

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