爆売れ中の「水ですすぐだけで油汚れがスルッと落ちるお皿」って知っていますか?実は“あるシート”で拭くと、自宅の食器にも同じような効果が!さらに節水率90%以上の「マシンガン蛇口」など、家計にも優しい節水アイテムが続々と登場しています。

食器洗いも洗濯も「節水できる洗剤」

エコのために使う人も多い「マイボトル」。
洗ってはいるけど中がだんだん茶色に…しかも専用ブラシが必要だし、つけ置きも“地味に面倒”という声も…。

そこに目を付けたのが、老舗メーカー『丹羽久』(岐阜・恵那市)が開発した「水筒・ボトルの洗浄剤」(328円)。

ボトルに、パウダー状の洗浄剤と水を入れてシャカシャカ振るだけで茶渋もスッキリ。
手軽に洗浄・漂白・消臭ができるだけでなく、従来の7割ほどの水で洗浄できるので、節水もできちゃう優れモノ。
ステンレスにも使えて、発売7か月で6万3000個売れています。

そして節水といえば、毎日の洗濯でも。
最近は「すすぎ1回」の液体洗剤も増えましたが、『がんこ本舗』(福岡県)のエコ洗剤「海へ…Fukii」(2552円/詰替パック380g)なら「すすぎ0回」でOK。

実際に番組スタッフが、すすぎ0回で絞ってみても洗剤残りはありませんでした。

ヒミツは、新たに開発した「再付着防止剤」。これが汚れも洗剤も包みこむため、衣類つかず「すすぎ0」を実現したのです。
すすぎ行程がなくなれば、使う水も、時間も半分に節約。値段はちょっと高めですが、そのまま水に流しても海を汚さない優れモノです。

「水ですすぐだけ」で油汚れが落ちる皿

節水は、洗剤だけのものじゃありません。
なんと、食器業界から節水競争に参戦し、爆売れしているお皿があるんです。

ウリ文句は<洗わない。すすぐだけ。>

東大阪市の『DG TAKANO』が開発した、水ですすぐだけで、汚れや細菌を流し落とせる食器「メリオールデザイン」です。

見た目は普通の白いお皿ですが、「水だけで油汚れがサーっと落ちる」ということで、MBSの福島暢啓アナが検証!
自宅から持ってきた皿と、メリオールデザインの皿、それぞれにラー油をべっとり塗って水で流してみると、自宅の皿はなかなかラー油が取れません。
一方、メリオールは…

福島アナ:
「うわ、早い早い早い。うわうわうわ、はや、え〜!?すっ、え〜!?」

激しく動揺するほど、わずか数秒できれいにラー油が消えました。しかも臭いも全く残っていません。
さらに、大阪お好み焼き風マヨとソースの合わせ技でも、納豆を食べた後に残るネバネバでも、水だけでサーっとキレイに。

福島アナ:
「正直、胡散臭いなと思ってたんですけど、すごいですね」

続いて福島アナが「恐らく見落としているであろうものを秘密兵器として持ってきた」と出してきたのが、イカスミスパゲティ。

メリオールの開発者、三瓶さんもまだ試したことがないとのことで、「なるほど…」とやや沈黙気味。

白い歯も黒く染める、オイルたっぷりのイカスミパスタの皿はどうなるのか?福島アナが水を当てると…

福島アナ:
「あは~早い~。他と変わらない。あ~取れてる」

こちらもわずか数秒。指でこするとキュッキュッと音も出ました。
「安心しました…」とホッとする三瓶さんでしたが、なぜ水だけでここまでスルリと汚れが落ちるのでしょうか?

『DG TAKANO』開発責任者 三瓶雅紀さん:
「お皿の表面に特殊なナノレベルの加工をしている」

触ってもわからないほど細かい芝生のような加工がされているため、油汚れの下に水が入り込んで一緒に流れていく仕組み。
この「水だけで汚れが落ちるお皿」は1月の地震で断水した能登でも使われ、節水に役立ったと話題になりました。

平皿M(直径196×H21mm)が3630円、深皿L(直径240×深さ38mm)が4840円と値段はちょっと高めですが、普通に使えば数年は効果が持続。ただ電子レンジや食器乾燥機などで長時間熱を与えすぎると性能が落ちていくとのこと。
そこで!落ちた性能を復活させるシートもあるんです!

自宅の食器も「水だけ洗い」に変身

ウエットティッシュのような「メリオールデザインシート」(490円/皿2枚用)。
このシートで拭けば、メリオールの水だけ洗い効果が復活するだけでなく、「一般の食器にも同じように汚れ落ちの性能がつく」とのこと!

早速、福島アナが持ち込んだお皿をこのシートで拭き、軽く洗って乾燥。
そこに再びラー油をたっぷり塗って水で流してみました。すると…

福島アナ:
「あれっ!弾いてる弾いてるうわっすごいすごいすごい!」

メリオールの食器と同じように、ラー油が浮くようにスルスル流れていきます。

「家の全部の食器にやりたい」と感激する福島アナでしたが、このシートは陶磁器の皿にのみ使用可能とのことです。

「節水率90%以上なのに強力洗浄」の蛇口

画期的な皿を開発した『DG TAKANO』ですが、もともとは「蛇口のノズル」を作っていました。
それがまたすごいんです!

蛇口の先端に取り付けるだけで、90%以上の節水ができるというノズル「Bubble 90」は、日本の大手レストランチェーンの8割が使っているとのこと。

ノズルをつけた蛇口と、普通の蛇口2つから同じ量の水を流して数秒コップに溜めてみるとみると、その差は歴然!
普通の蛇口はすぐにコップが一杯になりますが、ノズル付きは10分の1ほどの量しか溜まっていません。

さらに、驚くのが洗浄力。
少ない水だとパワーも弱そうに思えますが、普通の蛇口よりも洗浄力が強いんです。

そのヒミツは、ノズルから出る水の形。
普通の蛇口から出る水は1本の円柱状ですが、Bubble90は水を細かい球状に変換。
これをマシンガンのように打ち付けることで、少ない水で洗浄力を高めています。

ただ、Bubble90は業務用で一般家庭のノズルには合いにくいため、家庭用は蛇口ごと取り換えになります。その場合は12万9800円。
安くはありませんが、「6~7年使えば十分元が取れる」といいます。

ノズルでも、お皿でも世界の節水業界を驚かせた『DG TAKANO』。
いま新たに、お弁当箱や箸やスプーンの汚れが落ちる機能を研究中とのことです。

(THE TIME,2024年11月6日放送より)

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