三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)は7日、所有する大型ビルで回収した使用済みペットボトルを新しいペットボトルに再生する「水平リサイクル」を始めると発表した。サントリーグループと提携して回収・再利用する。
三菱UFJ銀行大阪ビル本館(大阪市)など東京・大阪・名古屋にある計6棟の自社ビルで実施する。あわせて年間約30トン排出されるペットボトルが対象となる。サントリーグループが指定する処理業者を通じ、全量をペットボトルとして再生させることを目指す。
現状、ペットボトルは衣類やプラスチックトレーなどに再生されたのち、最終的にゴミとして焼却されることが多い。水平リサイクルは半永久的にペットボトルへの再生が可能になる。二酸化炭素(CO2)排出量も、通常のペットボトルの製造時に比べて約6割削減できる。
日本でのペットボトル再生率は約87%と欧米などと比べて高い水準にあるが、水平リサイクル率は約30%にとどまるという。MUFGは銀行や証券会社などグループ横断でリサイクルに取り組む。三菱UFJ銀行の担当者は「事業者自らが取り組むことで得た知見を自治体や顧客に発信したい」と話す。
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