観光地をめぐる周遊旅行を提供する豪華列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」が静岡県内の東海道線で運行を開始することに先立ち 11月3日試乗会が開かれました。
静岡県内の東海道線では初運行
池田 孝 記者:
JR沼津駅のホームに青い車体の「ザ・ロイヤルエクスプレス」が入ってきました
観光列車として伊豆をはじめ北海道や四国などで運行されてきたザ・ロイヤルエクスプレス。JR東海と東急は11月8日から県内の東海道線で初めて運行します。
東急社会インフラグループ・松田高広 担当部長:
(列車が)東海道線の静岡側に入ってくるのは初めての取り組みになっていて静岡の魅力を存分にお客様にも感じてもらいたい
そしてこの周遊列車の大きな特徴は豪華な内装にあります。
池田 孝 記者:
車内の床には寄せ木細工、天井にはステンドグラスと非常に高級感のあるデザインが施されています
8両編成の車両はそれぞれの異なったデザインでこのうち2両あるメインのダイニングカーは日本の伝統技術にドイツのステンドグラスを組み合わせ高級木材ウォールナットをふんだんに使った上質な空間となっています。
乗客は車内で過ごしながら横浜駅と湖西市の新居町駅の間を3泊4日で往復し、久能山東照宮や浜名湖など観光地に立ち寄りながら高級ホテルに宿泊します。
生演奏と静岡産のグルメを堪能
そして楽しみなのが食事です。
車内スタッフ:
お待たせいたしました。お料理をお持ちしました
車内での食事は旅行中、4回提供され、この日は大井川で養殖された幻のうなぎ「共水うなぎ」を使った浜松の「鰻処うな正」の白焼きが提供されました。
池田 孝 記者:
それではうなぎをいただきます。すごく柔らかいです。そして塩をつけたのでうなぎの甘さが口の中に広がります
鰻処うな正・伊藤正樹さん:
大井川を渡りながらこの大井川で培われた、育まれた共水うなぎをご賞味いただける本当に忘れらない旅になってほしい
このほか本格的なフランス料理をはじめ駿河湾で獲れたばかりの新鮮な魚を使った料理など静岡らしいメニューが提供されます。
また車内ではヴァイオリニストの大迫淳英さんの生演奏を聞きながら食事とともに富士山や茶畑などの絶景を楽しむことができます。
ヴァイオリニスト・大迫淳英さん:
音楽って人の心を動かす。生の演奏があることで車窓を見ながら視線を遠くにして物思いにふける方もいるし涙を流して聞かれる方もいるし普通の旅ではあり得ないシーン
旅行代金は3泊4日で1人75万円と高めですが、180人分の定員に対して2倍の応募がありすでに完売しています。
東急社会インフラグループ・松田高広 担当部長:
これだけ皆さんが地域の素晴らしい所を見たい一緒に旅をしたいということなので期待に応えられるように存分に静岡の良さ味わっていただける旅にしたい
周遊型の豪華列車としてはJR東日本が運行する「トランスイート四季島」やJR西日本が運行する「トワイライトエクスプレス瑞風」も人気を集めています。
3泊4日の列車の旅。車窓の景色や食事など静岡の魅力をたっぷり楽しめる旅となりそうです。
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