京都市の新型コロナワクチン接種事業で委託料をだまし取った罪に問われた委託業者の元社員に、執行猶予のついた有罪判決が言い渡されました。

■うその勤務表を提出 市から約2700万円だまし取った罪など問われる

「日本トータルテレマーケティング(NTM)」の元社員三浦俊介被告(42)は去年、京都市から委託された新型コロナワクチン接種のコールセンター業務で、うその勤務表を提出するなどして、市から約2700万円をだまし取った罪などに問われています。

三浦被告は警察の調べに対し、「上司の指示に従い架空の人件費を計上した」などと話していて、裁判で起訴内容を認めています。

■京都地裁「事の重大性を深く考えず 多額の詐欺事件を起こした」有罪判決言い渡す

5日の判決で京都地裁の山口智子裁判長は、「事の重大性を深く考えず、多額の詐欺事件を起こした」と指摘。

一方で、会社が京都市に全額を返還したことや、三浦被告が反省の意を示していることなどから、3年の執行猶予が付いた懲役2年の有罪判決を言い渡しました。

同様の罪に問われている当時の上司・東幹雄被告(48)には7日、判決が言い渡される予定です。

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