11月1日、日本最大級の「カジュアル温泉宿ブランド」が誕生しました。
ブランド統合したのは温泉宿チェーン「大江戸温泉物語」と「湯快リゾート」。11月1日から全国66の施設が「大江戸温泉物語」グループに統一されました。
東日本に強みを持つ「大江戸温泉物語」。北陸や関西など西日本を中心に展開する「湯快リゾート」。ともに「温泉旅行を手軽に楽しめる宿」をうたい、集客を図っていて、キッズルームを設ける宿もあり子連れにやさしいのが売りのひとつです。
長らくライバル関係にあった2つの温泉宿チェーンが統合した背景には、日本人の旅行者数の減少があるといいます。
(湯快リゾート 西谷浩司社長)「旅行回数が減少している要因は、物価高による節約志向や誘い合いの旅行習慣の意欲低下が影響していると考えられます。旅行文化が希薄化するおそれがあるのではないでしょうか」
旅行アナリストは、ブランド名がなくなった元「湯快リゾート」にとっても統合メリットがあると話します。
(旅行アナリスト 鳥海高太朗さん)「特に今回、西日本の宿(湯快リゾート)が『大江戸温泉物語』という名前になることによって、東京など首都圏からの新たな集客というのが見込める」
一方、このブランド統合を機に「大江戸温泉物語」グループでは、高級価格帯にも力を入れます。和歌山県白浜町にある「TAOYA白浜千畳」。もとは「湯快リゾート」のプレミアムシリーズの宿でしたが、11月1日から近畿で初めてとなるグループ最上級ブランド「TAOYA」に生まれ変わりました。
源泉からくみ上げた露天風呂はもちろん、食事はバイキングスタイルで、毎日予定しているマグロの解体ショーなど統合後は地元食材にもより力を入れます。さらにTAOYAは宿、食事などすべて料金込みの“オールインクルーシブ”というのが特色だといいます。
(旅行アナリスト 鳥海高太朗さん)「オールインクルーシブで生ビールも含め飲み放題。チェックインした瞬間からチェックアウトまで館内から出ないで楽しむことができる。大江戸温泉のブランドの中では非常に注目です」
今回の「統合」でより温泉が身近になるのでしょうか。
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