30日は「食品ロス削減の日」。
企業の取り組みを見つめました。
日本の食品ロスの量は年々減少しているものの、年間472万トン出ているというのが現状です。
そんな中、30日からファミリーマートで始まったのは、食品ロス削減を目指した新たな実証実験。
涙を流すおにぎりが「助けてください」と訴えているシールは、消費期限が迫った商品に貼る新たな値引きシールです。
“直接的な言葉がいい”との事前調査の意見を基に、消費者に訴えかけるようなデザインを採用。
従来のシールを扱う店舗と比べて、さらに200kgの食品ロス削減を見込んでいるといいます。
ファミリーマート サステナビリティ推進部・原田公雄マネージャー:
お客さまの行動を、いかに感情に訴えて変えられるかが新しい取り組みだと思うので、期待している。
一方、近年、農水省が呼び掛けているのは「3分の1ルール」の見直しです。
メーカーなどが製造した製品を賞味期限の3分の1以内で小売店などに納品し、さらに3分の1以内で販売を終えるという食品業界の暗黙のルール。
期限内に納品できなかったものは賞味期限まで多くの日数があるにもかかわらず、行き場がなくなり廃棄されることも多かったといいます。
そこで、多くの業界で広がっているのが納品期限の緩和です。
この動きは賞味期限の長い食品で広がっていましたが、期限の短い乳製品業界でも日本乳業協会を中心に、ルール緩和の働き掛けを7月からスタート。
納品期限を賞味期限の2分の1にしたうえで、販売期限を小売店などに設定してもらうことで、食品ロスの緩和などに期待できるといいます。
明治はこの取り組みに賛同し、対策を行っています。
明治グローバルデイリー事業本部 デイリー企画部・櫻井貴浩さん:
商品の賞味期限を延長とかを少しずつ始めている。
検査を実施し、問題ないという結果が出た製品に対し、賞味期限を延長。
現在、半数近くの乳製品について延長し、今後も増やしていく予定です。
明治グローバルデイリー事業本部 デイリー企画部・櫻井貴浩さん:
(明治ホールディングスとしては)2016年対比で、2025年には食品ロスの総量を半分以上減らすという目標を掲げている。社会全体の協力がないと、目標は達成できないかなと思う。
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