日産自動車の内田誠社長は25日、北京国際モーターショーの会場で共同通信などの取材に応じ、中国での事業展開について「競争力を高めるため、より深く現地化を進めていく」と語った。車両への人工知能(AI)の活用を巡って中国IT大手の百度(バイドゥ)と提携し、現地の顧客ニーズに対応していくと述べた。
中国では車の電動化やスマート化が急速に進んでおり、内田社長は「中国市場の変化のスピードを実際に感じる」ため、複数の役員を引き連れてショーに参加した。百度とは25日に提携の覚書を結んだといい「現地パートナーと連携しながら、顧客に価値ある商品を提供していく」と語った。
現地メーカーとの競争激化で日産の中国での販売台数は減少傾向が続いており、現地工場の生産能力にも余剰が生じている。内田氏は2025年から中国で生産した商品の輸出を始め、その後は年間10万台規模まで拡大させていく方針だと説明した。(共同)
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