OHKのカメラが収めた岡山・香川の懐かしの映像で、ふるさとの歴史を振り返ります。今回は1978年(昭和53年)10月20日に岡山市で撮影された映像です。

1973年の「岡山高島屋」、翌74年の「岡山一番街」の開業に次いで、岡山駅前に新たな大型商業施設「ドレミの街」が11月3日にオープンすることになり、準備が大詰めを迎えている様子を取材しました。「ドレミの街」は地下1階、地上7階。当時の外観は赤茶色で、外の景色が楽しめるエレベーターも備えていました。核テナントはスーパー大手「ダイエー」の岡山店でした。

レジを設置する様子や、2階にあった「婦人ファッションのフロア」に出店するレディースファッションブランドの店舗が映っています。そのほか婦人・紳士服売り場や住まいと暮らしのフロア、食品売り場のフロアなどがあり、最上階の7階には「味の11番街」と銘打った飲食店街がありました。オープン記念のイベントも含め、「ドレミの街」では11月3日から19日までセールが開かれました。

ダイエー岡山店は1985年のピーク時には売り上げ107億円と好調だったものの、個人消費の落ち込みや郊外型の大型店に押され、2005年は約36億円と3分の1に落ち込み、同年11月30日に閉店。「ドレミの街」を撤退するまで27年間、岡山駅前の顔の1つとして市民に親しまれました。

その後「ドレミの街」は2016年に耐震補強工事のため休館し、2018年12月に商業施設の「イコットニコット」に生まれ変わっています。

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