県内では17日から最低賃金が現行の900円から956円に引き上げられました。労働者の待遇改善や人手不足解消などが期待されるなか、まちの反応は…?

【川浪記者】
「県内ではきょうから最低賃金が956円に引き上げられます。引き上げ幅は去年を上回り、過去最大ということで、まちではさまざまな声が聞かれました」

【大学生】
「グッドイベントです!」
「上がったのはすごくうれしいこと。働きやすくなるかな」

県内の最低賃金は昨年度も47円引き上げられていましたが、今年度はそれをさらに上回る56円アップ。さらに国の審議会が示していた上げ幅の目安である50円を6円上回っていて、引き上げは21年連続引き上げ幅は時給で示すようになった2002年度以降過去最大です。

【30代女性(教育関係者)】
「あまり自分のなかで実感はないが、働くなかでちょっとずつ給料は上がっていった方が私たちのやる気にもつながるので」
【大学生(アルバイト勤務)】
「アルバイトをやりやすいというかやるのを楽しみになるというか、やる気が出る感じはある」

一方、飲食店は…

【飲食店店長(酒と飯豆たん)】
「ちょっと困る。(今後)どうやっていけばいいのかなというのが率直な気持ち。うちの商品の値段を上げてお客さんがどう思うか…」

この飲食店では今のところ価格は据え置くとのことですが、今後どうなるかわからないと不安の声が聞かれました。

【飲食店店長(酒と飯豆たん)】
「うちが駅近ということで、今は国スポの関連である程度お客さんが来ているが、これが終わったらと考えると怖いというのが正直な気持ち」

一方でこんな声も…

【40代男性(会社員)】
「全国的にはまだ低いと思うので、せめて福岡と同じ水準くらいまでいったらいいな」

佐賀県の最低賃金は九州・沖縄地域では隣接する福岡県の992円に次いで2番目ですが、全国平均は1055円とその差は歴然です。
物価高騰が続くなか、企業など雇用主にとっては大きな痛手となる今回の最低賃金の引き上げ。
労働者の待遇改善や人手不足の解消、若者の県内への定着につながるのか注目されます。

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