愛媛県今治市で惣菜製造販売などを営む食品会社が自己破産申請の準備に入ったことが17日に分かりました。負債は約6億5000万円と見られています。

自己破産申請の準備に入ったのは、今治市鯉池町にある惣菜製造販売・鮮魚小売の「吉井食品」です。

帝国データバンク松山支店によりますと「吉井食品」は1970年6月に創業。最初は惣菜店を主体にしていたものの、1998年9月に回転寿司事業に参入して「おんまく寿司」を展開し事業の規模を拡大しました。また愛媛県内の鮮魚や野菜の一括仕入れに取り組み、仕入れや配送のコストの削減を進めたことで回転寿司・惣菜部門とも低価格を維持。特に回転寿司事業は1日に2回鮮魚を仕入れ、質が高い商品を提供して2011年9月期には34億4500万円程を売上げました。

しかし大手の回転寿司チェーンの進出など同業他社との競争が激しさを増し、低価格路線を進めるなかで提供メニューに強みが失われるなどし業績が低迷。2020年5月に回転寿司事業から撤退しました。その後は地元のスーパー向けに惣菜を製造販売、2021年にはマグロの通信販売事業を開始。「マグロの吉井」の名称で自社ホームページなどでマグロや海鮮丼を販売し、不採算部門からの撤退で事業の再建に努めていたものの、厳しい経営状況で資金繰りに行き詰まり、10月17日に事業を停止しました。

負債は6億5000万円と見られています。

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