AI(人工知能)を活用した小林幸子さんとの疑似会話で、高齢者の健康維持をサポートします。
健康チェックのお相手は、まさかの人気歌手・小林幸子さん。
そんな疑似体験ができるAI映像対話システム「Talk With おはなしテレビ」。
スタートアップ「シルバコンパス」が開発し、浜松医科大学、広告代理店「クオラス」が協力しているサービスで、会話をするうちに体調変化の検出や脳機能の検査など、未病対策につなげようという取り組みです。
実証実験などで実際に使用している映像には、「都道府県クイズ」や一緒に童謡を歌う様子が映っています。
ほかにも、認知症の簡易評価スケールに基づいた「脳トレ」も搭載。
中には思い出に寄り添う会話もありました。
リアルな体験に、体験した人からは「最高、さっちゃん大好きよ!」「小林さんが言ってくれると、ふと思い出す。こちらも頭がそういうふうに回っていくので気持ちがいい。楽しくなる」などの声が上がりました。
脳の活性化につながる「会話」の機会を増やそうというこのサービス。
タブレットを介してでも同様の効果が期待できるのでしょうか。
浜松医科大学 脳神経外科医・山本清二理事:
(対面に近い)十分な機能を持っていると思う。(高齢者は)「迷惑をかけたくない」と思っている人がたくさんいるので、こういうシステムを使えば、大勢にいろんな手をかけてもらわずとも自分の時間にいろんな話ができる。「対話ができる」というのは、これ以上のことはないのではないか。
内閣府の調査では、一人暮らしの高齢者の約3割は、多くても週に1度しか会話をしていないという日本。
健康寿命を延ばす上でも、生活習慣への浸透を目指したいとしています。
シルバコンパス・安田晴彦社長:
対話データを解析することで、認知症や軽度認知症障害の検知機能を追加していきたい。知らない間にストレスなく、検査や兆候のキャッチができたら、そのあと診療などにつなげていく。このあたりが生活習慣の中に取り込まれると、非常に可能性のある部分かなと思っている。
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