10月16日朝、鹿児島県内では脱税の手段や、大気汚染の原因ともなる軽油に灯油などを混ぜた「不正軽油」を取り締まる、トラックの抜き打ち調査が行われました。

この調査は全国で一斉に行われたもので、県内では午前9時半から鹿児島県日置市や龍郷町などの4カ所で実施されました。

池田政昭記者
「トラックから抜き取られた軽油に他の油が混ざっていないか、試薬を使って分析が行われています」

不正軽油は軽油よりも課税の軽い灯油や重油を軽油に混ぜて、不当に安く作られるもので、脱税の手段となる上に有害物質が発生して大気汚染の原因にもなります。

不正軽油は製造や販売だけでなく、使用なども犯罪で、16日朝の調査では、県職員が警察とともに通行中のディーゼル車を路肩に止め、燃料を抜き取って調べ、またドライバーからは聞き取りを行いました。

「軽油はどちらで入れましたか?」

鹿児島地域振興局課税課・新地美穂子軽油調査係長
「不正軽油を作らない・使わない・売らない・買わない。不正軽油の使用・製造・製造協力をしないよう徹底してほしい」

調査は2時間行われ、県内であわせて51台の車両を調べたところ、不正軽油の使用はありませんでした。

県はごらんの電話で、不正軽油に関する情報を集めていて、取り締まりを続けています。

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