テクノロジーの祭典「CEATEC」が開幕しました。

一見普通の観葉植物を触るとしゃべったり、害虫のポインターに青いレーザーの点がずっと追尾してきたり…。
最先端の機器やデジタル技術が勢ぞろいする国内最大の展示会CEATECが15日、千葉市の幕張メッセで開幕しました。

2024年話題になっているのはAI(人工知能)を活用した分析技術です。

世界トップクラスの顔認証技術を誇るNECのブースでは、AIが自撮りした顔の画像を分析。

肌の色の変化などを検知して、体や精神の状態をチェックすることができます。

NEC プラットフォーム・テクノロジーサービス事業部門 大栗玲奈さん:
顔画像からバイタルサインを推定するもの。顔認証の次の技術として現在、研究開発中の技術。10秒ほど顔をカメラに写すだけで、簡単にバイタルをはかることができる。

続いて音響メーカーのブースでは、“生成AIによる見える化の進歩”をアピール。

頭に取り付けているのは脳波をはかる機械です。
映像を見ながらしばらく待つと、暗い曲とモノクロの映像が流れ出しました。これはAIが作成したものだといいます。

視覚や聴覚、味覚など五感の変化に伴う脳波を測定し、その人の精神状態を表現した映像と楽曲を自動的に作ることができます。

JVCケンウッド イノベーションデザインセンター・中村真巳シニアエキスパート:
人のインターフェースとして五感は重要。そこをいかに刺激するかで、さらにわくわく感・感動・恐怖も含めて、感動体験をいかにできるかというところを研究している。

さらには、進化を続けるセンサー技術を活用し、デジタルとアナログの融合を図る企業も。

ジャパンディスプレイ Sプロジェクト準備課・吉田公二プロジェクト責任者:
様々な素材がタッチパネルになるセンサー。押すと照明がついて上下で明るさが変わる。普通の人工芝です。

石や皮、木材など絶縁体であればスマホの液晶モニターのようにタッチパネル化できるという最新技術。

デザイン性を損なうことなく、建築物の床や柱への応用やインテリアやガジェット開発など、可能性は無限大だとしています。

吉田プロジェクト責任者は「こういったアナログは最近、少なくなってきている。教育現場ではアナログはまだ教育的にいい。やわらかい素材でやることで、身体的に不自由な方でも押しやすいスイッチがあるのではないかと考えている」と話します。

初開催から25周年を迎えたCEATECは18日まで開催されます。

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