労働力不足をロボットが救うかもしれません。
JR西日本山陰支社は10月10日、鉄道設備のメンテナンスなどを行う画期的な人型の重機を管内で使用すると発表しました。
人型のロボットが危険な場所での作業に一役買います。
JR山陰支社・金岡裕之支社長:
国内初です。最初であります。これが本邦初であると思います。
10日午後、JR西日本山陰支社で行われた定例会見。
金岡支社長が初めての導入と強調したのが、こちらの人型ロボット。
自由自在に動くなが~いアーム、まるでアニメのワンシーンに出てきそうな見た目です。
JR山陰支社・金岡裕之支社長:
こちらが、多機能鉄道重機です。これにより、安全に高所作業を行うことができます。
JR西日本がロボットベンチャー企業などと共同開発したこのロボット。
仕事は鉄道設備のメンテナンスです。
今年7月からJR西日本管内で1機のみですが、実用化されていて、山陰支社の管内でも10月21日に作業することが決まりました。
JR木次線の出雲大東駅から南大東駅間の線路脇で樹木伐採作業を行います。
こちらは9月、JR西日本金沢支社管内で公開された作業風景です。
線路わきに伸びた木の枝を伐採しています。
VRゴーグルを通してロボットを操縦。
重さ・最大40キロの物まで持ち上げることが可能で、高さ12メートルの高さまでの作業ができるということです。
ロボットが受けた力が操縦者にも伝わるようになっています。
ロボット導入の背景にあるのは深刻な労働力不足。
線路の保守工事は24時間行われることもあり、担い手不足が課題となっています。
さらには、鉄道のメンテナンスや工事は高所からの転落や感電などの危険性があることから、ロボット導入で労働災害の減少も図る狙いです。
JR山陰支社支社長:
(多機能鉄道重機を)導入することで、これらの作業における人手を約3割減らすことができ生産性が向上します。高所での作業がないことから性別や年齢によらず作業をすることが可能となり多様な人材の就業環境の創出にもつながります。
人手不足の救世主になるのか。
人型ロボットが地域の鉄道を守ります。
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